夏至の500kmライド ~神社からの帰路 エピローグ~

ようこそ、STEM DESIGNのブログへお越しいただきまして誠にありがとうございました

 

今回の500kmライド。

ゴールを滋賀県東近江市の神社に設定したのには、個人的な理由があります。

私の苗字は**「栩原(とちはら)」**。

日本全国でも珍しい漢字を使う名字で、自己紹介や名刺交換をしても一発で読んでいただけることは、まずありません。

「何て読むんですか?」「パソコンではどうやって変換するんですか?」

そんな質問をいただくこともしばしばです。

ある日、ふと自分の名字のルーツが気になり、インターネットで調べてみました。

すると、起源は岡山県にあるという説がある一方で、現在も地名として「栩原」の名が残っている場所があることを知りました。

それが滋賀県東近江市。

そこには、

栩原神社が2社。

そして、

栩原稲荷が1社。

思わず「見つけてしまった」という表現がぴったりなくらい、不思議な巡り合わせを感じました。

ロードバイクが趣味の自分にとって、「いつか自転車で訪れてみたい」そう思うには十分すぎる理由です。

せっかく行くなら、できるだけ一日を長く使える時期がいい、ならば一年で最も昼が長い夏至を利用して行こう。

そんな思いつきから、

「いつかロードバイクで行ってみよう。」

そう考えていたものの、仕事の忙しさを理由に、長い間その計画は心の中にしまったままでした。

しかし、還暦が少しずつ現実味を帯びてきた頃、ふと思いました。

「体力的なことを考えたら、もう今年行かなかったら、この先チャレンジしなくなるかもしれない。」

そう感じた瞬間、ようやく重い腰が上がりました。

思い立ったが吉日。

こうして今回の夏至の500kmライドを決行することになったのです。

途中では、

雨に降られ、

箱根に苦しめられ、

パンクをし、

通行止めに遭い、

強烈な向かい風に心を折られ、

そして最後は鈴鹿スカイライン。

もっと楽に来られると思っていたけれど、想像以上に、否 過去一辛いロングライドでした。

それでも最後にこの場所へ辿り着き、神社の前に立った瞬間、

「本当に来れた。」

その一言しかありませんでした。

距離やタイムではなく、

自分のルーツかもしれない場所を、自分の脚で訪れる。

そんな特別な達成感を味わうことができました。

 

神社へ到着すると、まず管理をされている方へ到着の連絡を入れました。

ほどなくして車で来てくださり、鳥居の前でお会いすることができました。

実は、この神社は普段は無人です。

せっかく訪れるなら、お札やお守りをいただきたい。

しかし無人の神社では、それも叶いません。

そこでダメ元で滋賀県神社庁へ問い合わせをし、管理されている方を探していただきました。

人づてに繋いでいただき、ようやく管理されている方と連絡が取れた時、

「地元の方にお配りしているお札でしたら、お渡しできますよ。」

そう温かく言ってくださいました。

その一言が本当に嬉しくて、「6月22日に鳥居の前で待ち合わせをしましょう。」そう約束したことが、この500kmライドの本当の目的でした。

無人の神社ですが地元の方々で月2回、掃除やお手入れをされているとか。とても綺麗にされていることが嬉しかった

 

今回の旅を振り返ると、決して一人で走り切った500kmではありませんでした。

SNSで「いいね」やコメントをくださった皆さん。

ブログを読んで応援してくださった皆さん。

励ましのメッセージを送ってくれた仲間たち。

鈴鹿スカイラインまで駆け付け、補給やサポートまでしてくださった尾張のサイクリスト Tさん

ホテルの到着が遅くなるにもかかわらず、深夜まで待っていてくださったホテルのスタッフの皆さん。

パンク修理で困っていた時に、快く店舗の軒下を貸してくださったサイクルベースあさひ富士店のスタッフの皆さん。

そしてブログでは触れていませんでしたが、静岡県の用宗駅から藤枝駅まで輪行した際には、知人が藤枝駅まで駆け付けて待っていてくれました。

その姿を見た時も、本当に心強かったことを覚えています。

振り返れば、この旅は行く先々でたくさんの人に助けられ、支えられていました。

もし誰か一人でも欠けていたら、最後まで辿り着くことはできなかったかもしれません。

 

応援してくださった皆さん。

支えてくださった皆さん。

本当にありがとうございました。

皆さんのおかげで、忘れることのできない500kmの旅になりました。

いただいたお札

 

今回の旅を通して、ソロでロングライドを走ることの大変さを身をもって体感することができました。

ルート判断も、トラブル対応も、補給も、気持ちの立て直しも、すべて自分一人。

雨やパンク、通行止め、向かい風、機材トラブルなど、次から次へと起こる出来事に何度も心が折れそうになりました。

それでも振り返ってみると、不思議なことに「辛かった」という記憶よりも、「やり遂げた」という達成感の方がはるかに大きく残っています。

そして同時に、ブルベや超ロングライドで600km、1,000km、さらにはそれ以上の距離を走られている方々が、本当に信じられなくなりました(笑)。

今回475kmを走ってみて、その凄さをほんの少しだけ実感できた気がします。

改めて、そうしたロングライダーの皆さんには尊敬の念しかありません。

 

P.S.

今回の旅は「500kmライド」と題していましたが、実際には神社到着時点で475kmでした。

本来であれば、このあと米原駅まで走って500kmを達成する予定でした。

しかし、鈴鹿スカイラインでサポートしてくださった尾張のサイクリスト T氏 が、

「名古屋まで行く用事があるから、一緒に乗って行く?」

と声を掛けてくださいました。

ここまで本当にたくさん助けていただいていたこともあり、そのご厚意に甘えることにしました。

名古屋までの車中では、今回の旅を振り返りながら、雨、パンク、通行止め、向かい風、そして鈴鹿スカイラインでの出来事などを笑い話にしながら語り合う時間となりました。

結果として、自走は神社までの475kmで終了。

500kmという数字にはあと少し届きませんでしたが、私にとっては十分すぎるほど濃密で、忘れられないロングライドになりました。

またいつか、残りの25kmは別の旅で走りたいと思います。

名古屋から新幹線輪行でした ホームからの夕焼けがとても綺麗でした

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

では、

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です